Act.01: 「ヤマト非情。俺、愚か」
徹夜仕事を終えた朝方、ふらふらと家路についた私。しかし気力はかつてないほど充実しております。
朝日まばゆい帰りの電車、隣の座席で寝ているオバはんを見て、怠惰な日本を憂いながら、英伝のために有給をとった自分はアリ以下だと確信しつつ、こみ上げる喜びはMAX。もう嬉しくて仕方が無いです。
今日は発売日前日ということで、体調やら支度を整え、明日に備えるために色々と用意をしなければなりません。どうせ今日は来ないのだから、まずは20時間ぶりの食料を求めて街をうろつく事にしました。
そしてエサを確保し、もさもさと帰ってくると、なにやら見慣れた紙がポストに……。
クロネコヤマトの「ご不在連絡表」!?
出かけた直後、わずか10分前に届いてた!?
ぎゃあああああ!!
まさか前日だったとは。食料を放り投げ、急いで「ご不在通知」にかかれたドライバーへの直接電話番号に連絡する。頼む! 今曲がろうとしている交差点を反転して法定速度を限りなく無視して我が家に引き返してくれ!!
そしたらドライバーの携帯電話には通じない、というアナウンス。……過去4〜5年の間、ヤマトの配送でドライバーに通じた事など一度もない事を思い出し、すかさず集配所へ連絡! 極めて冷静を装ったばかりに、妙なフレンドリーさをかもし出すワタクシ。対応のお姉さんがなにやら苦笑しているが、それは無視する。
「2時までに届けます」……2じ? そんなにかかるの?
仕方が無い。待つとしよう。なんたる失態か! なんで買い物なんかに出かけたんだ自分! 当日に来るとばかり思っていた自分が情けない。
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