ユーゴ=ファクト
■主人公の一人。イース六神官ファクト家の息子。深い知恵と知識に裏打ちされた賢さを持つ青年。魔法の素質においては兄トールを遥かに凌駕する。
六神官の中で議長的な存在感を示すファクト家の跡取り。元々は兄トールが継ぐはずであったが、兄が家を出て、神殿騎士になってしまった事から彼が継ぐ事になった。
しかし、兄が出奔してしまった事は彼に大きな心の傷となっていた。目指していた兄に裏切られたと感じ、尊敬し、追いつきたい気持ちを潰された事が恨みに似た感情へと摩り替わってしまった。
また、父より兄の抹殺を密命されていた事もあり、その感情をさらに悪い方向へと向けてしまう。兄を倒す事の免罪符を手に入れたつもりでいたのかもしれない。
劇中では終始、兄への反発心を顕にし、仲間達ともうまくいかないどころか、敵である魔道士ダレスの誘惑に負けて《魔》の因子をその身に受けてしまう。
そんな中、敵の一員である女戦士エポナとの友人関係を築いていく事となった彼は、《魔》に取り込まれて暴走したところを、彼女の決死の説得によって自信を取り戻す。
結果的に自身の道を見つけるために尊い犠牲を払う事となったが、《魔》の力を使う事を禁じ、自らの意思で押さえ込む術を身につけた。
それ以後の彼は、誰の言葉にも悩まされず、見失う事のない青年として生きていく事となる。
余談ではあるが、彼の身に埋め込まれた《魔》の因子は、遥かな時を経て、子孫となるダルク=ファクトへと受け継がれて発現してしまう。
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